どうも、まえのです。
今回はリサイクルショップの値札からわかる情報についてお話をしていこうと思いますが、
値札からわかる情報は「値段」だけではないということは知っていましたか?
系列の店舗によっても差はありますが、
実は仕入れの判断材料ともなる情報が記されていることも少なくありません。
そして、僕たちが革靴転売をする上で値札について知っておくべきことは、次の2つです。
- 値札に記載された情報には間違いもあるので注意すること
- 値札に隠された情報が仕入れに迷ったときのヒントになることもある
言い換えれば、値札の見方を知らないだけで損をしてしまうこともあるということです。
それでは、これから値札について詳しく説明していきます。
(最後に、意外と知られていないタメになる小話も盛り込んでおきました。)
Contents
値札に記載された情報には間違いもあるので注意すること
値札に記載されている情報
リサイクルショップによっても値札の表記の仕方は結構違います。
例えば、各リサイクルショップの値段表記を見てると
ブックオフやオフハウスの場合は税込み表示が多く、
セカンドストリートやトレジャーファクトリーの場合は税抜き表示になっていたりします。
ただしこれは、値札を見ればすぐにわかる情報ですので、
特筆するほどのことでもありません。
そして、値段以外によく記載されているのが、
ブランド名・サイズ
ですね。
ブランド名やサイズというのは、革靴転売で稼いでいく上で
常にチェックしておかないといけない超重要チェック箇所となります。
通常は、革靴のインソールを見てブランドを判断し、
内側の側面(ランニング部分)や靴裏を見てサイズを判断します。
革靴に付いている値札にも同様に、
お店側が、商品の情報をお客さんにより詳しく知ってもらうために、
ひとつひとつチェックして、ブランド名やサイズを記載しています。
値札を見るときの注意点
そこで注意しないといけないのが、
値札に書いてあるブランド名で本当に間違いない?
値札に書いてあるサイズは本当に正しい?
ということです。
結構あるんですよ。
店員さんのミスが。
(ミスなのか手抜きなのか実際のところはわかりませんが)
よくあるのが、
めちゃくちゃ売れる革靴が、「ノーブランド表記」とか「無表記」だったり、
UK8のサイズを「28cm」と書いてあったり。。。
革靴で28cmなら仕入れを躊躇するところですが、
UK8なら日本サイズ約26.5cmなので、逆にかなり売れるサイズですよね。
それから、値札にブランド名が書いてあるもので注意したいケースで、
こういったものもあります。
有名所で言えば、
ジャランスリワヤ(Jalan Sriwijaya)
■UNITED ARROWS別注モデル■

このような「別注モデル」(※特別注文)の革靴です。
これは、UNITED ARROWSが、
ジャランスリワヤに注文して作ってもらった靴ということです。
つまり、UNITED ARROWSで販売はしているけれども、、、
ブランド名=「ジャランスリワヤ」の靴ということです。
革靴転売の相場から見たブランド価値で言えば、
ジャランスリワヤ>>>UNITED ARROWS
となるのにも関わらず、
リサイクルショップの店員さんの中には、
ジャランスリワヤを見落としてしまう方もおられます。
そういった場合、この靴は「UNITED ARROWS」として販売されています。
このようなブランド相違(?)というものも時々見かけます。
※僕の経験では、店舗よりネット仕入れでのブランド相違が多い印象です。
特に、海外ブランドの間違いは多く見られますので、
値札に表記されているブランド名やサイズ名は、そのまま鵜呑みにしないようにしましょう。
むしろ、値札に記載されているブランド名やサイズ表記に関しては、
見ないぐらいの方がいいかもしれないですね。笑
値札に隠された情報が仕入れに迷ったときのヒントになることもある
値札にはブランド名、サイズの他にも隠された情報が載っていることがあります。
それが「時期」です。
どんな時期かというと、「値札作成時期」です。
例えば、僕がよく仕入れに行く店舗の
セカンドストリートや、トレジャーファクトリーでは、
値札の隅の方に、小さく数字が並んでいます。
この、一見何を意味しているのか分かりづらいような数字の羅列ですが、
これが、「年月日」を表していて、いつ値札を作成したのかというのがわかります。
つまり、いつから売られているのかがわかる数字だと思って下さい。
次の写真の波線部分を見てみて下さい。
- セカンドストリートの値札
- トレジャーファクトリーの値札
セカンドストリートの値札には、「120181」と書いてあります。
そして、トレジャーファクトリーの値札には、「・・・ – 181204・・・・・・」と書いてありますね。
この数字の羅列が、年月日を表しています。
セカンドストリートの数字は、逆から読んでみて下さい。
120181→181021→18年10月21日
トレジャーファクトリーの数字は、そのままですね。
この情報から逆算してわかることは、
どれだけの期間売れないで残っている商品なのか
ということです。
その期間が長いものは、
その間に同業バイヤーさんも買っていない商品、ということがわかりますし、
更には一般のお客さんも買ってない商品ということなので、
簡単に利益を狙うのが難しい可能性が高いです。
特に、まだリサーチを頻繁に行っているような革靴転売を始めたばかりの方は、
売れ残り期間が長いと判断できた物はスルーしても良いでしょう。
その方が、あれもこれも悩まなくて済むので、リサーチの負担も激減するかと思います。
具体的にどのくらいの期間はスルーすべきかというと難しいですが、、、
僕の感覚として、「約半年以上」というところでしょうか。
もちろん、リサーチは回数重ねることでどんどん知識も定着してくるので、
時間・体力・精神力的にも余裕のある場合は、
知識をためていく意味でも、積極的にリサーチしていっていいと思います。
その辺りはご自身でご判断ください。
踵に穴を空けて値札が刺さっている件
最後に、こちらの件についての情報をシェアさせていただきます。
実際に、このような値札の刺さり方をしている革靴が店舗仕入れでは散見されます。

これなんですが、革靴転売を初めた当初の僕は、
「なんでこんなとこに穴開けたー!?(T_T)」
って、店員さんの神経を疑ってしまっていました。笑
今、この写真を見て、
「確かに、こんな穴が空いていたら、売りづらいだろうな・・・」
と思った方はラッキーです。
ここで1つ学んで行きましょう^^
踵に空いている小さな穴の正体
まず、結論から言ってしまえば、
この穴は、リサイクルショップの店員さんが空けた穴ではありません!!
実は、新品の革靴にも、穴は空いています!!
実際にお店で見かけたら、良く見てみて下さい。
値札は片足に付いていると思いますが、
穴は両足に同じように空いているはずです。
(※片足分しか写真が無くてすみません)
でも、なぜこんな穴が空いているの?と疑問に思われると思いますので、
簡単に説明しておきます。
これは、主に手作業で革靴を作る際にできてしまう釘穴なんです。
革靴を作るときは、木型(ラスト)に合わせて革を形成していくわけですが、
そのときに、革と木型を固定するために、かかと部分に釘打ちをします。
その時の小さな穴が、完成時にも残ってしまうのです。
かかと周辺のデザインによっては穴が分かりづらくなっているものもありますし、
縫い目とちょうど合うように穴を開けていることもあるので、
ひと目見ても、穴が見当たらないこともあるかもしれません。
参考までに、穴が見づらいケースの写真を貼っておきますね。

先程もお話したように、新品時から空いている穴ですので、
新品の靴の値札もこの部分に通してあることもあります。
革靴好きの人や、革靴転売をある程度やっている人なら知っているとは思いますが、
一般的には革靴の製造工程なんて知りませんし、
この穴の正体が何なのかだって知らない人が多いです。
それを証明するかのように、
メルカリなどのフリマアプリで靴を出品されている方の中には、
「比較的状態は良いですが、両足の踵部分に傷(小さな穴)があるのでお安くしています。」
と、ご親切にとてもリーズナブルな価格にしてくれている出品者さんも時々見かけます。
今回の記事を読んでくれた方はもう間違えないと思いますが、
この小さな踵の穴が空いていることを理由に、
出品する際に無駄に安くしたり、
仕入れの際に今回のような穴が空いているからと言ってスルーしたり、
そういった勿体無いことは、しないようにしましょう。
むしろ、この穴が空いている方が
本格的な「手造りの証」だと思って取り組むぐらいが良いですね^^
最後に雑談
以上で、今回の記事の内容は終わりになります。
普段それほど気にしていなかった値札ですが、
こうやって考えると色々と参考になることはありそうですよね!
僕は、特にトレジャーファクトリーの値札が好きで、、、
なぜなら、記載情報が細かいからです^^
今回掲載していたトレジャーファクトリーの写真を見ていただくとわかると思いますが、
ブランド名、サイズ、値段以外にも、
色だったり、モデル名だったり、
そして嬉しいのが、新品時の参考定価まで記載されています。
「値札の情報が間違っていることもある」ということはお話しましたが、
トレファクさんの値札は割と信頼度が高いと思っています。
特に、今回の写真はトレファクスタイル(トレファクの中でも古着に特化した店舗)ですので尚更。
こういったところは、仕入れなくても勉強になるので、
仕入れに行きつつ、幅広いブランド知識や相場観も身につけられるので、
ショーケースの中の靴なども見てみるようにするのもオススメですね!
それでは、今回はこの辺で!
ありがとうございました。まえのでした~。
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