こんにちは、まえのです。
先日、このような質問をいただきました。


こういった疑問を持っている人も多いでしょう。
この質問に対して、僕はこう回答しています。
リペアに必要な消耗品費用ということでしたら、月1,000~2,000円程の用意ができれば十分じゃないでしょうか。 僕は数ヶ月に1回5,000円分位買い足している感じです。 道具類にこだわりすぎるなければ、これくらいでいけますね。 1瓶2,000~3,000円もするクリームとか要りませんよ(笑) でも、道具にこだわるのも楽しいので否定はしませんが😗✨
リペアに必要な消耗品費用ということでしたら、月1,000~2,000円程の用意ができれば十分じゃないでしょうか。
僕は数ヶ月に1回5,000円分位買い足している…
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— まえの@革靴転売 (@m_toma33) August 5, 2019
質問箱(こちら)に届く質問には、簡潔に回答していることが多いので、ブログではもう少し掘り下げて回答していこうと思います。
Contents
月利10万円をひとつの目標として考えると
結論としてはこうです。
靴磨きをビジネスの一貫として考えられているかどうかということです。
要するに、靴磨きが趣味となってしまってはリペア道具にもお金はかかり始めます。
寝ても覚めても靴磨きのことばかり考えるようになってきたら注意しましょう。
調べてみればわかりますが、靴クリームを見ても、1つ1,000円以下で購入できるクリームがあれば、1つ3,000円近いクリームだってあります。
1つの瓶に入っている容量の違いなどはありますが、それでもコスパが良いとは言えないクリームはたくさんあります。
革靴転売では、消耗品を安く抑えるためには、コスパ重視で選ぶのがおすすめです。
靴クリームならひとつ1,000円以下、クリーナーなどであればたくさん入っていて割安なもの、ですね。
必要な消耗品はこれだけ
- クリーナー
- デリケートクリーム
- 靴クリーム
- ワックス
以上です。
2つ目の『デリケートクリーム』は、これまでブログ内でも必須扱いにはしていませんでしたが、このタイミングで改めて用意しておいて欲しいものとして登場させました。
(以前は、「あれば便利」という類に入れていたと思います。)
ひとつひとつ説明していきます。
クリーナー
革靴の汚れや古いクリームを落としてくれるクリーナーです。
ヌバックやスエードのような起毛した革靴には使えませんが、スムースレザーやガラスレザーなど、殆どの革靴に使用できます。
クリームタイプや液体タイプがありますが、僕のおすすめは液体タイプのこちらの2商品。
✔M.MOWBRAY ステインリムーバー
✔Boot Black ツーフェイスローション
これよりも少ない容量の商品もありますが、小さいと割高なのでこれくらい(300ml)を買っておいたほうが長く使えます。
300mlあれば、50~100足分はあります。
この2つの使用感については、Twitterでこのように発言させてもらいました。
★ステインリムーバー (左)
☆ツーフェイスローション (右)改めて使い比べてみましたが、ツーフェイスローションの方がわずかにクリーム除去力が高い印象。
革靴転売では、様々な状態(クリームの塗布量etc.)の靴を仕入れるので、ツーフェイスローションの方が何かと便利かもしれないですね。 pic.twitter.com/56ejh2k1I0
— まえの@革靴転売 (@m_toma33) August 8, 2019
ツーフェイスローションの方が汚れ落ちが良い印象でしたが、その差もわずかです。
この際、パッケージのデザインで選ぶってのもあり?と思うぐらいの僅差です。
僕としては、残量がひと目でわかるツーフェイスローションのほうが好みなので、次もツーフェイスかなーと思っているところです。
デリケートクリーム
靴クリームを塗布する前に、革靴の乾燥が気になる場合に使うのが「デリケートクリーム」です。

すべての靴で必要かというと、そうではありません。
さらに言えば、革靴の乾燥具合というのは、出品する際の写真からでは判断できないので、デリケートクリームを使わないで出品したとしても売れ行きは変わらないでしょう。
それでもなお、デリケートクリームを必要な消耗品に加えた理由としては、
買ってくれたお客さんに少しでも長く履いてもらいたいから。
言ってみれば、それだけです。
仕入れる革靴の中には、乾燥の進んだ革靴って案外多いです。
前の所有者さんが、頻繁にケアしていた靴ばかりとは限りません。
買って以来、ほとんどケアせずリサイクルショップへ持ち込まれた靴だって少なくないはずです。
そんな靴には、靴クリームでの水分・油分補給だけでなく、デリケートクリームでの水分補給は不可欠だと思ってください。
全員とは言いませんが、今後も僕のブログを読んで下さる読者さんには、そういう風に思っていただきたいです。
「乾燥しているけど、売れればいいや。」という考えは極力捨ててもらいたい。
というわけで、おすすめのデリケートクリームはこちら。
✔M.MOWBRAY ステインリムーバー
ちょっと高いですが、これ一つで大容量なので、数ヶ月は持つはずです。
ソールの張替えやかかとの交換と違って、こういったクリームを塗る程度でケアできるリペアをケチっていても仕方ありません。
必要経費として、考えておきましょう。もっと安いのがあれば良いのですが・・・。
靴クリーム
靴クリームは、高いものは高いです。
でも、僕は基本これですね。
✔Boot black シュークリーム(シルバーライン)
瓶の蓋が銀色のタイプです。カラーバリエーションも30色以上と豊富ですが、ブラック、ブラウン系2つ(暗め、明るめ)、無色とあればまずまず不足はありません。
1つで50足ほどは磨けるので、基本的に月100足とか出品する人でない限り、1ヶ月そこらでは無くなりません。
(※過去、外注さんに黒靴中心に50足磨いてもらって、使い終わりませんでした。)
補足ですが、クリームで有名どころで言えば、クレム1925とかありますね。
こちらです。
ブートブラックのシルバーラインより少し多めに入っているので、もしこちらを使う場合は約2倍ぐらいの費用になると思います。
2つの違いで大きなポイントと言うと、ブートブラックは『乳化性』、クレム1925は『油性』です。
乳化性クリームには、主に「ろう・油・水」が入っています。
それに対して、油性クリームには「ろう・油」だけで水は入りません。
つまり、クレム1925を使うのであれば、なおさら水分補給が必要になってくるということが考えられます。
乳化性のブートブラックであれば、ある程度の水分補給もクリームからできるので、中にはデリケートクリームを使わない靴も出てきますが、クレム1925の場合はデリケートクリームの減りも早くなることが予想されそうですね。
ワックス
鏡面磨きをするときに必要なのが、油性のワックスです。
薄い缶に入っているものがほとんどですね。
鏡面磨きの必要性については、過去記事に取り上げていますので読んでない人はこちらも参考にしてください。
そんなワックスの中では、おすすめはこちら。
✔SAPHIR ビーズワックスポリッシュ
こちらの、ミツバチマークのついた金色と青のワックスです。
僕の場合、この「ビーズワックスポリッシュ」を使用し始めたタイミングから劇的に光るようになったので、それ以来愛用しています。
もっと手頃なものだと、100円ショップのものでも光らせられますね。
ダイソー(左)とか、キャンドゥ(右)とか。

色々と試していますが、すでにある程度磨けるようになってきたからなのか、どんなワックスでも光らせられるようにもなってきています。
正直なところ、ワックスに関しての製品ごとの違いが良くわかりません^^;
体感として、それぞれの違いとして一番顕著なのが、ワックス自体の匂いですね。(光やすさには関係なさそう)
その他、柔らかさだったり、色味の違いとかそういったところだと思います。
でも、光る仕組みは同じなので、ワックスに合わせた磨き方のコツを身につけるのが一番ですね。
ワックスに関しては、道具選びというより、磨く練習を重ねることが一番手っ取り早いです。
実際のところ、鏡面磨きが必要な靴もそう多くないので、1缶あれば半年~1年は持ちます。全然減りませんね(笑)
カラーは、黒、茶、無色が一つずつあればOKです。
継続してかかるリペア道具費用
ここまでの話からわかるように、革靴転売で継続して必要になるリペア道具ってそんなに多くないんです。
まとめるとこんな感じです。
- クリーナー 約2,000円(3ヶ月~半年に1回)
- デリケートクリーム 約3,000円(3ヶ月~半年に1回)
- 靴クリーム 約1,000円(3ヶ月に1回)
- ワックス 約1,000円(半年~1年に1回)
月利10~20万の利益を狙っていくのであれば、これくらいの頻度での買い増しになるはずです。
無くなるタイミング次第なので、毎月買い足すという形にはならないかもしれませんが、平均すると、毎月1,000円~2,000円といったところです。
実はこっちのほうが大きい「初期投資」
革靴転売では、無くなったから買い足していく消耗品代はそれほどかかりませんが、最初に用意しておくべき道具が結構あります。
こちらの記事でもまとめていますので、参考にしてみてください。
主にはブラシ類になるかと思いますが、クリーナーやクリームなどと合わせると最初に1万円前後はかかります。
シューツリーなども必要と考えると1.5万円ぐらいになりますね。
とは言いながらも、ある程度揃えてしまったあとは、ブラシもシューツリーも、壊れない限りずっと使えます。
靴1足から4,000~5,000円の利益が取れる革靴転売で考えれば、継続してかかってくる費用なんて微々たるものです。
趣味化すると高くつく
最後にまとめますが、革靴転売で必要となってくるクリームなどの費用は、平均して月に1,000円~2,000円といったところです。
ですが、、靴磨きにのめり込んでしまうと、、そうとは限りません。
どうなるかと言うと、こうなります。
- あのメーカーの靴クリームも使ってみたい!!
- いろんな色のクリームを揃えておきたい!!
- このワックスがおすすめって聞いたから、もう買うしかないでしょ!!
- 限定生産のワックス?それ欲しい!!
- リグロイン?オリブ油?グリセリン?コンパウンド~~!!?(※これが分かる人は要注意)
ってなります。
でも正直、革靴転売には全部要りません。
でも、靴磨きが楽しくてやめられない人は、どんどんその知見を深めていってください。
僕は、革靴を売って得た利益がどれくらい手元に残るかなんて、それほど重要ではないと思っています。
自分の好きなことにどんどんつぎ込んで、それが何らかの自己成長につながっているのであればその方が良いと思います。
僕自身、革靴転売を始めて、とりわけ関心の少なかった革靴に対してもどんどん知識がついてきて、同時に興味もどんどん湧いてきて、
そして今では革靴転売とは別の、革靴に関するビジネスにも取り組み始めています。(※詳細は未公開)
これも、革靴転売をスタートしたことから始まった結果です。
面白いですね。
さて、今回の話題からズレ始めてきたので、今回はこれくらいにしようと思います。
革靴転売を通して、まずはお金を稼ぎたいから始まり、新しいことに挑戦してみるのもいいものですよ!
それでは、また。